2009年10月22日木曜日

ビザ延長

先週末はナイロビのケンの家に泊まり、月曜日はナイロビのADEOオフィスに一度寄った後、有効期限が残り少なくなったビザの延長のため、イミグレーション・オフィスに行く。

最初はケンが連れて行ってくれることになっていたが、忙しいから一人で行ってくれと言われる。
イミグレーション・オフィスの入っているニャヨ・ハウスの場所自体は分かっていたし(ここではビルのことを○○ハウスと呼んでいる。森ビルではなくモリ・ハウスみたいな感じで)、手続は1人ででしかできないので、ケンの同伴がないことに特に問題はないのだが、実は先ほど、ADEOのオフィスでケンの同伴なく1人歩きをしないよう、イエローカードが出たばっかりであったのである。
タウンに行く分には構わないのでしょうか?

マタツに乗りさらに少し歩き歩きニャヨ・ハウスへ。
いろいろ不安を抱えつつ窓口へ。
記入する用紙を指定され、それを記入。
滞在先の欄にはカジャドゥと記入。
再び窓口へ並ぶのだが、正直滞在目的を聞かれないかドキドキ。
というのも、今回申請しているのがホリデイ・ビザだから。
本来NGOで働く場合であってもビジネス・ビザの取得が求められているのだが、過去のADEOの研修生の経験から、ビジネス・ビザではなくホリデイ・ビザを取るようにアドバイスされていたのだった。
もちろん日本で最初にとったビザもホリデイ・ビザであった。

当然ながら窓口でカジャドゥのそこで何しているのかと聞かれる。
彼女の言葉をオウム返しにし、一瞬言葉に詰まる。
視線が宙を漂い、考えてきていた言い訳を言おうとその視線が係員の元に戻ったとき、既に彼女は特に気にも留めていないことに気づく。
そして2200シリング払えと言う(日本円にして2500円ほどでしょうか。円高が進んでいるらしいですね)。
あら、安い。
そしてドルじゃないのですね。
あとでレシートを見たら2000シリングと書いてある。
差額の200シリングは何なのでしょうか。
ちなみに、あらかじめ入管のウェブ・サイトで必用書類や代金をチェックしていたのだが、そこにはシングル・ビザ50ドル、マルチ・ビザ100ドルと書いてあった気がする。
いろいろな金額が出てくるのはなぜなのだろうか。

よく分からないまま隣の窓口に行けと言われ、何か係員がした後、さらに隣へ。
書類を渡したまま、しばし待てと言われる。
近くのベンチに掛けて待つ。

前にいるのはインド人の子供。
かわいい。
髪の毛どこで切るのか聞きたかったが、一緒に遊んでいるうち結局聞くのを忘れてしまう。

不思議な風景。
黒人、白人、インド人、同じブルーのシャツを着た中国人3人組。
みんなどんな理由でここにいるのでしょうか。

しばらく待った後、何人かの名前が続けて呼ばれる。
その際呼ばれたのは、5人ほどいただろうか、私以外全員白人。
係員が何かを言い、私は何を言っていたのか聞き取れなかったが、白人たちについていく。
別室の前で待機、1人ずつ名前が呼ばれるよう。
恐る恐る、ガラス越しに中をのぞく。
滞在理由を聞かれるのかと心配に思っていたが、何と指紋押捺。
それも全部の指。
これで私ら犯罪者予備軍扱いですな。
そして法医学実習を思い出しますな。
私も真ん中あたりで名前を呼ばれる。
最初とか最後だったらもっと緊張していただろう。
笑顔ながら硬くなる私は、「リラックスして!」と言われる。
おばちゃんは緊張で硬くなった私の指を無理やりインク台、そして紙に押し付けるのだが、とてもうまくやっているように思われる。
実は法医学実習のときに採取した指紋を記念に取っており、いまだに筆箱に入ったままなのだが、それよりもきれいな指紋押捺。
さすがプロですな!
その後、コットンでふき取る。
が、うまくふき取れない。
次の人のを見て、灯油か何かが手を拭くためにあるのに始めて気が付く。
が、完全にきれいにはならず、灯油も蒸発せず。

と、ここで次に何をしたらいいのか分からなくなる。
周りの白人がいなくなっており、かなり焦る。
係員に聞いても要領を得ず、そんな彼らの適当な対応に近くにいる白人君と一緒に苦笑いするのだが、最終的に、最初に出向いた窓口に行けばいいことが分かる。
なぜ5番窓口?と思いながらその窓口へ向かう。
列に並びながら、並んでいる理由が分かってくる。
そう、もうビザの判は押されており、後はパスポートを受け取ればいいだけだったのだ。
ビザ、ゲットです。

ちなみに、ビザはシングルかマルチか分からず。
申請用紙で、既婚か未婚かと問われているのかと思い、シングルの欄に丸をつけたのだが、あれはビザの種類だったのかな・・・?
確か、シングルの対はMで始まっていた気はするのだが、MarriedだったのかMultiだったのか。
あと、延長の期間は2月2日まで。
帰国までビザの更新を再度しなくてもよさそう。

朝は急いでいたのでトイレに行けなかったので、ハウス内で大をする。
先週からの下痢から回復。
めでたしめでたし。
と思いきや、間違えて女子トイレに入っていたようで、扉を開けてから軽く恥をかく。
そんなビザ申請の一日。

写真1、日本で取ったケニアのビザと黄熱病のイエローカード
写真2、ケニアで延長した際に押された印(右ページ)

ビザ延長、2200ケニア・シリング。
ケニアでの半年、プライスレス。