2009年10月15日木曜日

インタビュー



ケンはいつも夕食が終わると、時間に関わらずすぐにベッドにもぐりこんでしまうのだが、昨晩(12日)は珍しく仕事の話、特にこれからやりたいことなどの話をする。

簡単にまとめると、2人でPE(ピア・エデュケーター)にインタビューとアンケートを行い、ADEOのナイロビのスタッフにプレゼンテーションしようというものだった。
インタビューの内容であるが、ケンの意図としては、半分はPEのHIV/AIDSに関する知識をテストするためのよう。
そして残りの半分で、ADEOの活動に関わって変わったこと、ADEOに期待することなどを聞こうというものだった。
さらにそれらをまとめ、ADEOがカジャドゥのPEに与えたインパクト、コミュニティに与えたインパクトをプレゼンテーションするというもの。

与えられた課題以外の仕事の話を、ケンとこうやってするのは初めてだった。
カジャドゥに来た当初、夕飯後にAPHIAⅡのレポートなどを一緒に読み、ディスカッションをしようと提案してくれたケンだったが、そんなことがあったのも最初の2日だけであった。
仕事の話をしていても、結局は上司やPEの愚痴、交通費の支給が不十分なことに対する不満を語ってくるだけだった。
それが、ケンとこうやって建設的な話ができたのはとても嬉しいことであり、大きな驚きでもあった。

多分、私自身、勝手にいろいろなことを諦めていたように思う。
上司やPEの文句を言い、前向きな話と言ったら他の団体に転職したいとか地元でビジネスを始めたいといったことしか言わないケン。
PEとしての自覚も知識も不十分なようにしか見えず、ADEOからの見返りを期待してのみPEになっているのではないかと思われるPE達。
言葉が通じないことを言い訳に積極性のかけらも見せない私。

決められた単純作業以上の建設的な仕事の種が見つけられてよかったと思う。
カジャドゥでの残された時間は短いが、ケンと協力しながら、私の存在がプラスになるような活動ができればと考えている。