2009年9月10日木曜日

活動報告その2

今週の月曜日から水曜日までは(8月31日~9月2日)、カジャドゥのオフィスでAPHIAⅡの本部に提出するための、ピア・エデュケーターの活動記録のまとめと報告書作りをひたすら行う。

手書きでフォーマットを埋めなければならない報告用の用紙があったりして、かなりの単純作業ながらかなり骨の折れる作業。
そして、それをパソコンのエクセルのフォーマットに入力する。

仕事への姿勢を見ていると、ケニア人と日本人の違いを見るような気になる。
新聞を読んだり他の団体のスタッフとおしゃべりをしながらゆっくり(ポレポレ)と作業を進めるケン。
この作業が始まるまで、「かなりのハードワークになる」「夜寝る暇もない」とかなり大げさに言っていた割に、かなりのんびりと構えている。
一方、手元の作業に集中せずに入られない私。
ついつい無口に作業を進めてしまう。
カリカリせずにケンのペースに合わせるのが正解なのかも知れないが、どうしてもケンの姿勢に疑問を感じてしまう。

ケンが前日に終わらせたと思っていた分の作業を頼まれたとき、他人任せなケンにさすがにイラッときて「これは自分の仕事ではない」と半ギレになる。
丁度その前に「上司は働きもせず給料をもらっている。自分はがんばって働いているのにろくに給料ももらえない」とか「日本人はお金をたくさん稼ぎ、お金をたくさん使っている」などと言っていたので、「日本人はがんばって勉強し、仕事しているからその分を得ているだけだ」と怒鳴る。
あまりほめられた対応ではなかったと後で後悔する。
日本では声を荒げたりすることなど滅多にないが、ここでは主張するときは声を張って主張しなければいけないときもあるように思われるし、あるいは気の優しいケンだから私の態度を多めに見てくれるだろうという甘えもあったのかも知れない。
給料をもらっていない代わりに責任も何もない、ケニアの外から来たお客様に過ぎない私。
怒鳴るのはよくなかったにせよ、どのような対応がベストだったのか、今でもよく分からないまま。

ケンをはじめ、ケニア人の仕事への態度を変えることは難しいし、よそ様の私のすべきことではないのかもしれないが、作業方法についてはケンに注文をつけまくる。
「順番通りに!」とか、「アルファベット順に!」とか、「毎回チェックをするように!」と、偉そうに主張する。
ケンが1人になったときに彼がどうやって作業を進めるようになるのか分からないが、少なくとも私の主張することの意義は理解してもらえたのではないかと思う。
ただ、一時期だけ研修に来ているよそ様の私がそんなことを言うことに何の意味があるのかとも思ってしまう。

口うるさい私だが、ケンに喜ばれたのはエクセルが使えること。
今まで他の会社で働いていたケンはパソコンを使ってのデスクワーク経験が浅く、エクセルが全然使えない。
ただ数字と文字を入力するだけの作業しかできないのではないかと思うほど。
そんな彼に頼まれ、エクセルの簡単な機能をいろいろ説明する。
フォントサイズ、太字、中央揃え、罫線、列の幅の揃え方、セルの結合に始まり、ページ設定や印刷プレビュー、改ページプレビュー、そして並べ替えや合計などの計算機能などなど。
もちろんながら彼のパソコンが英語表示であったりOSがVistaであったりしたので 、その点若干てこずりながら、そして、私自身エクセルの表計算機能をほとんど使いこなせない状態だが、「ぱっと見」を整えるだけのことはある程度できるので、ケンにはとても喜ばれる。
仕事が終わった後にケンは予定表兼出納帳のようなものを自分用に作成し、これでエクセルが使えるし、交通費を漏れなく請求できるようになるとご満悦。
次はパワーポイントを教えてくれとのこと。
大した役の立ち方ではないような気もするが、自分の能力を買ってくれることに頬が緩む。
そして、パワーポイントでスライドを一緒に作って、学校でHIVの教育をしにいこうと提案を受け、とてもうれしくなる。


仕事と全く関係ないのだが、ついに腹を壊す。
月曜日の昼に外で食べた肉が変な味がしたし、その日の晩に料理したトマトは半分腐りかけていたし(腐った分はちゃんと捨てたはずだが)、火曜日は外でヤギの頭を水煮にしたものに塩をかけて食べたのだが、頭の載っていたまな板のような木の板が汚かった気もするし…。
いったい何がいけなかったのだろうか…。
ケニア人お得意の自己診断&自己投薬(事故投薬!?) を勧められるのか怖く、また大した下痢でもないので、あまり大騒ぎせずに日本から持ってきた「ビオフェルミン」を飲む。