2009年7月29日水曜日

ADEOとアイセックについて

今回は、これから研修に行くNGOであるADEOなどについて簡単に説明させてもらいます。

かなりややこしいので、暇だったら読んでみてください。

ADEOAfrican Development and Emergency Organizationの略で、アデオって呼んでいます。

この組織の前身は日本のNGOなのだそうですが、現在はケニアのナイロビに本部を構え、ケニア人医師が代表を務める、まさにアフリカのLocalNGOです。日本でNGOというと海外の巨大な国際NGOを思い浮かべる人が多いのではないかと思いますが(例えばMSF:国○なき医師団とか)、それらとは規模や団体の性質が異なっているようです。

今までにケニア、ウガンダ、スーダン、シエラレオネなどでの活動の実績があり、主に医療や教育の分野で活躍しているNGOです。

そしてADEOと共に忘れてはならないのがアデオジャパンです。かつて、今回の私と同じようにADEOでインターンとして研修した大学生が、研修後にADEOの日本支部として立ち上げた団体です。アフリカにあるオフィスへの後方支援が当初の活動内容だったのですが、今では「日本国内で『ユース・アフリカ・HIV/AIDS」というテーマ」で活動をしています。

もう少し具体的に言うと、アフリカのオフィスへの学生インターンの派遣事業や、国内でのアフリカ理解・交流イベントの開催、他のNGOや学生団体との連携事業などを行なっています。また、HIV/AIDSの注意喚起キャンペーンも行なっています。

ADEOおよびアデオジャパンについては、詳しくはウェブサイトを見ていただけたらと思います。

http://www.adeojapan.org/

また、今回の研修でお世話になっているのがアイセック(AIESEC)です。

世界各国の学生によって組織されている学生団体・NPOであり、「学生に海外インターンシップ生交換事業の運営及び参加の機会を提供」してくれている団体です。

私の場合はケニアのNGOでの研修をバックアップしてもらっているのですが、NGOに限らず、海外の企業などへ学生のインターンを送り出したり、また、海外の研修生の日本での研修の受け入れなどを支援してくれる団体です。

各国に支部を持ち、さらにその国内で大学ごとに委員会なるものを組織しています。

アイセックについても、ウェブサイトを見てもらえればと思います。

今回のケースでは、私は日本のアイセックの中でも東京大学委員会というところと、ケニアのアイセックにお世話になっています。

ここで、なぜアイセックという団体が出てくるのか説明させてもらいます。

当初、ADEOのフィールドオフィスで研修をさせてもらいたく、ADEOの日本での窓口であるアデオジャパンにコンタクトを取りました。

その旨がアフリカの本部に伝えられたのですが、インターン生を受け入れるに当たり、研修前の準備や現地での滞在のバックアップをしてくれるアイセックを介して欲しいと、現地からの要望がありました。

そのため、アデオジャパンを経由してアイセック東京大学委員会を紹介されたのです。

アイセック東京大学委員会のメンバーである、通称しばけん君がコーディネーターとなり、ケニアのアイセック委員会にコンタクトを取ってくれ、さらにケニアの委員会を通して改めてADEOに研修を申し込む、という手順を踏んだのです。

ややこしいですね。

アデオジャパンに研修の申し入れをした際には面接等の課題があり、アイセックにエントリーするにあたり語学スコアが必要ということでTOEFLTOEICを受験し、さらにアイセックでも面接試験があるという、いくつかの関門もありました。

そして、研修の受け入れが決定するまでにADEO、アデオジャパン、アイセック東京大学委員会、ケニアのアイセック委員会と、話が4つの組織に亘っていたので、受け入れが最終的に決まるまで時間がかかりました。

それぞれの関門を前にしたとき、大学を休学して臨んでいるのに目の前の課題にクリアできなかったらどうなるのだろうかと、かなり不安になったときもありました。特に語学スコアに関してはテストの手応えが芳しくなかったので、テストから結果が出るまでの間、精神的にかなり追い詰められていました。

また、面接では面接官に社会人の方もいらっしゃり、英語で難しい質問をされた際には言葉につまり、いやな汗が大量に吹き出したりもしました。

受け入れの手続きがアフリカンな時間感覚で進んでいくのにも焦りを感じました。

しかし、何とか研修を受け入れてもらえることになったのです。

今回は退屈な説明ばかりになってしまったのですが、これからはもう少し読み応えのあるものにしていきたいと思います。